2023年 Accept論文
The neutrophil-to-lymphocyte ratio at the start of the second course during atezolizumab plus bevacizumab therapy predicts therapeutic efficacy in patients with advanced hepatocellular carcinoma: A multicenter analysis
受理日: |
2023年1月28日 |
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Authors: |
Sho Matoya, Takanori Suzuki (co-first author), Kentaro Matsuura, Yuta Suzuki, Fumihiro Okumura, Yoshihito Nagura, Satoshi Sobue, Keita Kuroyanagi, Atsunori Kusakabe, Hiroki Koguchi, Izumi Hasegawa, Tomokatsu Miyaki, Yoshito Tanaka, Hiromu Kondo, Yoshihide Kimura, Atsushi Ozasa, Hayato Kawamura, Kayoko Kuno, Kei Fujiwara, Shunsuke Nojiri, Hiromi Kataoka |
雑誌名 |
Hepatology Research |
コメント |
本研究は肝癌の全身化学療法の第一選択であるアテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法投与症例の2コース目開始時の好中球・リンパ球比が治療効果・予後の予測に有用であることを見出して、関連病院の豊川市民病院、的屋奨と協力し、論文化したものになります。本検討は名市大関連多施設共同肝疾患研究グループ(Sakurayama liver study group: SLSG)による第2報であり、御協力いただきました関連病院の先生方に深謝申し上げます。アテゾリズマブ・ベバシズマブ併用療法に関しては今後も更なる検討・論文化を予定していますので、引き続き、御協力の程よろしくお願い申し上げます。(鈴木) 本研究は関連病院の若手の先生が中心となって臨床データを収集していただき、的屋先生、鈴木先生でまとめていただいたという当教室にとっても大変意義の大きい論文成果を得ました。引き続き、若い力が中心となってSLSGから研究成果を発信していくことが期待されます。(松浦) |
Anti-tumor immunity enhancement by photodynamic therapy with talaporfin sodium and anti-programmed death 1 antibody
受理日: |
2023年1月2日 |
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Authors: |
Makiko Sasaki, Mamoru Tanaka, Yuki Kojima, Hirotada Nishie, Takaya Shimura, Eiji Kubota and Hiromi Kataoka |
雑誌名 |
Molecular Therapy: Oncolytics |
コメント |
アブスコパル効果は、放射線照射によって照射野以外の病変にも認められる腫瘍縮小効果で、放射線照射による癌免疫の活性化の関与が示唆されています。光線力学療法(PDT)でも同様の効果が得られることが報告されており、今回我々は本邦で保険承認されたレザフィリンPDTによる癌免疫の基礎的解析を行い、そこに近年注目されている免疫チェックポイント阻害薬を併用することで癌免疫のさらなる活性化をきたすことを報告しました。 殺細胞性効果の強い治療を目指すのみでなく、PDTによる内在性免疫の活性化を課題に、今後もさらなるPDT研究を当教室より世界へ発信していけたらと思っています。 本論文作成にあたり、研究立案から論文作成までご指導いただきました田中先生はじめ皆様に厚く御礼を申し上げます。(佐々木) |