2020年 Accept論文
Combination of talaporfin photodynamic therapy and Poly (ADP-Ribose) polymerase (PARP) inhibitor in gastric cancer
受理日: |
2020年12月20日 |
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Authors: |
Mamoru Tanaka, Makiko Sasaki, Taketo Suzuki, Hirotada Nishie, Hiromi Kataoka |
雑誌名 |
Biochem Biophys Res Commun |
コメント |
損傷したDNAを修復する酵素の一つであるPARPの阻害剤と光線力学療法(PDT)の併用 |
One-step versus two-step distal self-expandable metal stent placement: A multicenter prospective randomized trial
受理日: |
2020年12月24日 |
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Authors: |
Shuya Shimizu, Itaru Naitoh, Fumihiro Okumura, Atsuyuki Hirano, Katsuyuki Miyabe, Yuji Nishi, Hiroki Takada, Kenichi Haneda, Kaiki Anbe, Michihiro Yoshida, Hiromu Kondo, Hitoshi Sano, Kazuki Hayashi and Hiromi Kataoka. |
雑誌名 |
Journal of Gastroenterology and Hepatology |
コメント |
切除不能膵癌による中下部胆管閉塞に対する胆管金属ステント(self-expandable metallic stent:SMES)留置について、一期的に留置する方法とプラスティックステントを介して二期的に留置方法について前向きに検討しました。SEMS逸脱症例が二期的で有意に多く見られ、SEMS留置後ステント閉塞を来すまでの期間、生存期間、減黄期間、その他の偶発症については両群間で有意差は見られませんでした。また、処置にかかるコストの面でも一期的で有意に安価であったことからも一期的が推奨される結果となりました。私自身初めての前向き試験でしたが、研究立案から論文作成に至るまで丁寧にご指導頂きました内藤格先生をはじめ、共著者の皆様、症例登録やデータ入力など論文作成に多大なるご協力を頂きました関連施設のすべての皆様方に心より感謝申し上げます。(清水) |
Endoscopic ultrasound-guided jejunojejunostomy with rendezvous contrast-filling assistance in afferent limb syndrome
受理日: |
2020年12月9日 |
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Authors: |
Michihiro Yoshida, Hiroyuki Imafuji, Kazuki Hayashi, Itaru Naitoh, Yasuki Hori, Akihisa Kato, Yoichi Matsuo. |
雑誌名 |
Endoscopy |
コメント | 癌の再発により輸入脚症候群による膵炎を繰り返している症例に遭 |
A novel balloon-attached endoscopy (BAE)-assisted reduction technique for an acute strangulated stoma prolapse
受理日: |
2020年12月8日 |
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Authors: |
Takaya Shimura, Takanori Ozeki, Hajime Ushigome, Takahisa Hirokawa, Kazuyoshi Shiga, Hiroki Takahashi, |
雑誌名 |
Endoscopy |
コメント | ストマ脱出はしばしばみられるストマ関連合併症ですが、嵌頓・絞扼することは稀であり、緊急手術が必要と なります。今回、血管新生阻害剤投与翌日に絞扼性のストマ脱出をみとめ、用手整復不能な症例に遭遇しまし た。脱出腸管が鬱血し上皮の一部茶色化もみられたため緊急手術の適応でしたが、その前に、バルーン内視鏡 補助下の整復をトライさせていただき、整復に成功し保存的に改善することができました。今回考案した方法 は、ストマ脱出嵌頓に対する世界初の内視鏡的整復法であり、簡便でとても有用な方法であると自負しており ます。夜の時間外にも関わらず、一緒に処置を手伝っていただきました共著者の消化器内科・大腸外科の先生 方に深く感謝いたします。(志村)。 |
Autotaxin in ascites promotes peritoneal dissemination in pancreatic cancer
受理日: |
2020年10月7日 |
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Authors: |
Naruomi Jinno, Michihiro Yoshida, Kazuki Hayashi, Itaru Naitoh, Yasuki Hori, Makoto Natsume, Akihisa Kato, Kenta Kachi, Go Asano, Naoki Atsuta, Hidenori Sahashi, and Hiromi Kataoka. |
雑誌名 |
Cancer Science |
コメント |
リン脂質であるリゾホスファチジン酸(LPA)は膵癌を含む多種の癌種で癌促進因子として多様な働きをするとともに、腹水中に多く発現していることが報告されています。LPAは主にAutotaxin(ATX)によってリゾホスファチジルコリン(LPC)が加水分解されることで産生され、ATXの発現亢進と癌の浸潤・転移能促進の相関が報告されています。特に進行膵癌では腹膜播種や癌性腹水を高頻度で起こすことから、ATXが膵癌の進行に関与している可能性があると考えられ、本研究ではATXを阻害することで膵癌腹膜播種と癌性腹水が抑制されることを明らかにすることができました。お忙しい中、研究の立案から論文作成まで丁寧にご指導いただきました吉田道弘先生をはじめ、ご協力いただきました共著者の皆様に心より感謝申し上げます。(神野)
大学院生の研究テーマの一つとして、沢山の細胞実験と動物実験を一つ一つ丁寧に積み重ねて論文にまとめてくれました。リバイスで課せられた大量かつ数々の難課題も、根気強く検証し乗り越えてくれてました。神野先生、おめでとうございます。そして本研究の立ち上げから一緒に仕事をしてくれて本当にありがとうございました。(吉田) |
Four-Step Classification of Endoscopic Transpapillary Gallbladder Drainage and the Practical Efficacy of Cholangioscopic Assistance
受理日: |
2020年9月17日 |
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Authors: |
Michihiro Yoshida, Itaru Naitoh, Kazuki Hayashi, Naruomi Jinno, Yasuki Hori, |
雑誌名 |
Gut and Liver |
コメント |
急性胆嚢炎に対する内視鏡的経乳頭胆嚢ドレナージ術(ETGBD |
Practical Experiences of Unsuccessful Hemostasis with CoveredSelf-Expandable Metal Stent Placement for Post-Endoscopic Sphincterotomy Bleeding
受理日: |
2020年9月22日 |
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Authors: |
Michihiro Yoshida, Tadahisa Inoue, Itaru Naitoh, Kazuki Hayashi, |
雑誌名 |
Clinical Endoscopy |
コメント |
胆膵内視鏡治療における合併症の一つであるEST(内視鏡的乳頭 |
Novel urinary protein biomarker panel for early diagnosis of gastric cancer
受理日: |
2020年8月26日 |
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Authors: |
Takaya Shimura, Delphine Dayde, Hong Wang, Yusuke Okuda, Hiroyasu Iwasaki, Masahide Ebi, Mika Kitagawa, Tamaki Yamada, Tomonori Yamada, Samir M. Hanash, Ayumu Taguchi, Hiromi Kataoka |
雑誌名 |
British Journal of Cancer |
コメント |
尿中に微量に含まれる3種類のタンパクを用い、早期胃癌をも高感度に同定可能な尿中診断バイオマーカーパネルを樹立しました。研究開始から約4年、論文投稿から約1年かかり苦労しましたが、とても思い入れのある研究のひとつとなりました。網羅的質量分析に際し、多大なご助力をいただいたMD Anderson Cancer Centerの田口先生(現、愛知県がんセンター)およびプロテオミクスグループの先生方、リバイス時の解析に懇親的に協力していただいた大学院生の奥田先生に感謝いたします。(志村) |
Intentional Endoscopic Nasopancreatic Drainage to a Pancreatic Fistula for
Disconnected Pancreatic Duct Syndrome
受理日: |
2020年8月26日 |
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Authors: |
Hori Y, Hayashi K, Naitoh I, Yoshida M, Kataoka H |
雑誌名 |
Endoscopy |
コメント |
急性/慢性膵炎後の膵管破綻症候群(Disconnected Pancreatic Duct Syndrome:DPDS)は治療に難渋する疾患です。完全破綻(Completed-DPDS)は手術治療が基本ですが、今回意図的にENPDチューブを膵液漏内に留置して、その環境を整えることにより、内視鏡的完治を成し遂げた症例の報告をさせていただきました。膵機能温存の観点からも膵切除術を回避できた有用な治療法と考えます。論文作成にあたりご指導いただきました林香月先生・内藤格先生、処置ご一緒いただきました吉田道弘先生に厚く御礼申し上げます。(堀) |
Serum exosomal Dicer is a useful biomarker for early detection of differentiated gastric adenocarcinoma
受理日: |
2020年8月17日 |
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Authors: |
Yusuke Okuda, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Takahito Katano, Mika Kitagawa, Ruriko Nishigaki, Shigeki Fukusada, Makoto Natsume, Mamoru Tanaka, Hirotada Nishie, Keiji Ozeki, Tamaki Yamada, Hiromi Kataoka |
雑誌名 |
Digestion |
コメント |
消化管癌の非侵襲的な診断バイオマーカーは未だ確立していませんが、今回血清エクソソーム含有Dicerが分化型胃癌の早期診断バイオマーカーとして有用であることを報告しました。最初に抄読会でエクソソーム中のDicerの存在についてご紹介いただきました岩崎先生、お忙しいなか研究立案から論文作成まで丁寧にご指導いただきました志村先生をはじめ、ご協力いただきました共著者の皆様に心より感謝申し上げます。(奥田) われわれが定期的にしている抄読会の基礎論文の知見からヒントをえて、奥田先生が大学院生として4本目のpaperをきれいに形にしてくれました。おつかれさまでした。(志村) |
Combined transpapillary drainage and EUS-guided hepaticoduodenostomy after failed manipulation under cholangioscopy guidance
受理日: |
2020年6月18日 |
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Authors: |
Yasuki Hori, Kazuki Hayashi, Itaru Naitoh, Michihiro Yoshida, Makoto Natsume, Hidenori Sahashi, Hiromi Kataoka |
雑誌名 |
Endoscopy |
コメント |
超音波内視鏡を使用する胆管ドレナージ(EUS-BD)は近年目覚ましい進歩を遂げています。基本は肝左葉、総胆管からのドレナージが多いのですが、悪性肝門部胆管狭窄の場合、両者ともに困難な場合が存在します。今回、いままで世界で10例強しか報告のない十二指腸からの肝右葉ドレナージ(EUS-HDS; endoscopic ultrasound-guided hepaticoduodenostomy)について、林香月先生の卓越した技術・治療指針を、グループの一員として報告させていただきました。ご指導いただきました林香月先生ありがとうございました。(堀) |
The first management using intubation of a nasogastric tube with Gastrografin enterography or long tube for non-strangulated acute small bowel obstruction: A multicenter, randomized controlled trial
受理日: |
2020年6月18日 |
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Authors: |
Katano T, Shimura T, Nishie H, Iwai T, Itoh K, Ebi M, Mizuno Y, Togawa S, Shibata S, Yamada T, Mizushima |
雑誌名 |
Journal of Gastroenterology |
コメント |
非絞扼性小腸イレウスに対するNGチューブ+ガストログラフィンとロングチューブを比較した多施設共同
日常臨床で頻繁に遭遇する小腸イレウスに対する、世界最大規模のRCTの非劣性試験結果です。救急疾患 |
Incidental Ectopic Posterior Pituitary in an Adult
受理日: |
2020年5月7日 |
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Authors: |
Tomohiro Tanaka, Hiroyuki Koyama, Daisuke Aotani, Hirotaka Ohara |
雑誌名 |
BMJ Case Reports |
コメント |
一過性の頭痛の原因検索のための頭部CT検査で、視交叉背側の占拠性病変として発見された異所性下垂体後葉の症例報告です。MRIでは下垂体柄が同定できませんでしたが、前葉・後葉機能はいずれも正常に保持されており、下垂体門脈血流は保たれているものと考えられました。下垂体機能障害を伴わない異所性下垂体後葉は珍しいものと考えられ、その存在の周知のため報告しました。(田中) |
Omental adipocytes promote peritoneal metastasis of gastric cancer through the CXCL2-VEGFA axis
受理日: |
2020年4月29日 |
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Authors: |
Makoto Natsume, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Yusuke Okuda, Kazuki Hayashi, Satoru Takahashi, |
雑誌名 |
British Journal of Cancer |
コメント |
胃癌の腹膜転移への進展に、脂肪細胞である大網が関与するのではないかと推測し、大学院でのメイン実 「なぜ胃癌に腹膜転移が多いのか?という謎」のメカニズムの一因として、大網中の脂肪細胞が微小環境 |
Pemafibrate, a selective PPARα modulator, and fenofibrate suppress microglial activation through distinct PPARα and SIRT1-dependent pathways.
受理日: |
2020年1月21日 |
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Authors: |
Ogawa K, Yagi T, Guo T, Takeda K, Ohguchi H, Koyama H, Aotani D, Imaeda K, Kataoka H, Tanaka T |
雑誌名 |
Biochemical and Biophysical Research Communications |
コメント |
近年、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の上流には、マイクログリアの活性化によるNeuroinflammationが存在することに注目が集まっています。フィブラート系のPPARαリガンドは脂質異常症治療薬として日常臨床で使用されますが、抗炎症効果を併せ持つことが報告されています。新規脂質異常症治療薬、選択的PPARαモジュレーター、ペマフィブラートによる抗炎症効果と作用機序を解析し、従来のフィブラート薬とは異なるメカニズムを介することを発見しました。ご指導頂きました田中先生をはじめ、ご協力頂いた方々に深く感謝申し上げます。(小川)
糖尿病や肥満症における脂肪組織や脳食欲中枢における軽度慢性炎症の病因論的意義が確立されつつあります。小川先生はマイクログリア細胞株を用いた根気強い研究により、フィブラート系の脂質異常症治療薬による炎症抑制機序の一端を解明しました。本研究の成果は、イムノメタボリズムという新学問領域に足跡を残すものであるとともに、「炎症を標的とした代謝疾患治療」という新しい創薬パラダイムに繋がることが期待されます。(田中智) |