2018年 Accept論文

 

An Increased Chromosome 7 Copy Number in Endoscopic Bile Duct Biopsy Specimens Is Predictive of a Poor Prognosis in Cholangiocarcinoma.

受理日:

2018年9月7日

Authors:

Kato A, Naitoh I, Miyabe K, Hayashi K, Yoshida M, Hori Y, Natsume M, Jinno N, Asano G, Kato H, Kuno T, Takahashi S, Kataoka H.

雑誌名

Dig Dis Sci

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胆管癌における経乳頭的胆管生検検体を用いたFluorescence in situ hybridization(FISH)法の検討結果から,染色体7番のpolysomyが胆管癌の予後不良因子であることが明らかとなり、報告しました。臨床検体を用いた研究は、諸先輩方や日頃より共に臨床にご尽力されている先生方の賜物です。深く感謝申し上げます。(加藤)

 

Recanalization of postoperative biliary disconnection with SpyGlass DS-assisted forceps retrieving the rendezvoused guidewire.

受理日:

2018年6月22日

Authors:

Yoshida M, Morimoto M, Kato A, Hayashi K, Naitoh I, Miyabe K, Matsuo Y

雑誌名

Endoscopy

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当科では胆膵疾患に対し新規経口胆道鏡(SpyGlass DS)を用いた診療を行っています。今回、術後難治性胆汁漏に対し、SpyGlass DSを用いて内視鏡的治療が成功した症例を報告いたしました。SpyGlass DSを用いた新しいアイデアでの治療方法である点はもちろんですが、外科と内科が連携し、胆膵グループのメンバー皆で工夫を重ねて治療に成功した思い入れのある経験でしたので、このような形で報告することができ嬉しく思っています。手技から論文作成に至るまでご指導・ご協力頂きました先生方に深く感謝申し上げます。(吉田)

 

Which is better for unresectable malignant hilar biliary stricture: Side-by-side versus stent-in- stent?

受理日:

2018年6月22日

Authors:

Naitoh I, Inoue T, Hayashi K

雑誌名

Gastrointestinal Intervention

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切除不能悪性肝門部狭窄に対する内視鏡的両葉ドレナージにおけるSEMSの留置形態としてはside-by-side法(SBS)とstent-in-stent法(SIS)が知られていますが、どちらを選択するべきかについてはコンセンサスが得られていません。本論文は肝門部ステント領域でも素晴らしい仕事をしている愛知医大の井上匡央先生にもご協力を頂いたSBSとSISに関するinvited reviewです。林香月先生をはじめとするたくさんの先生方と一緒に、多治見時代から行ってきた我々のデータもいくつか紹介してあります。今まで肝門部狭窄に対するステント治療を一緒に行ってきてくれた多くの先生方に深く感謝申し上げます。(内藤)

 

Colorectal obstruction is a potential prognostic factor for stage II colorectal cancer.

受理日:

2018年6月11日

Authors:

Okuda Y, Shimura T, Yamada T, Hirata Y, Yamaguchi R, Sakamoto E, Kataoka H

雑誌名

International Journal of Clinical Oncology

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前回の遠位結腸癌を対象とした急性大腸閉塞に対する経肛門的イレウス管の検討に引き続き、stage II/IIIの全結腸直腸癌における予後因子の検討をおこない、大腸閉塞が特にstage IIにおいて予後不良因子であることを報告しました。共同研究していただいた名古屋第二赤十字病院の山田智則先生、春日井市民病院の平田慶和先生、ならびに論文作成までご指導いただきました志村貴也先生をはじめ共著者の先生方に厚く御礼申し上げます。(奥田)

奥田先生による、閉塞性大腸癌に関する2本目の論文です。大腸閉塞がステージ2大腸癌の明確な予後不良因子であることを見出しました。奥田先生おつかれさまでした、これからも頑張ってください。(志村)

 

Long term outcomes of one stage surgery using transanal colorectal tube for acute colorectal obstruction of stage II/III distal colon cancer.

受理日:

2018年6月1日

Authors:

Okuda Y, Yamada T, Hirata Y, Shimura T, Yamaguchi R, Sakamoto E, Sobue S, Nakazawa T, Kataoka H, Joh T

雑誌名

Cancer Research and Treatment

コメント

急性閉塞性大腸癌に対する標準治療は緊急手術ですが、多くは二期的切除術を必要とします。経肛門的イレウス管(transanal colorectal tube: TCT )留置術は待機的な一期的切除術を可能としますが、根治切除可能な大腸癌における長期予後の妥当性についてはこれまで報告されていません。今回我々は緊急手術群とTCT群における短期・長期成績の検討をおこない、TCT留置術は高率な一期的切除術を可能にするとともに、緊急手術と同等の長期予後をもたらすことを報告しました。共同研究していただいた名古屋第二赤十字病院の山田智則先生、春日井市民病院の平田慶和先生、ならびに論文作成までご指導いただきました志村貴也先生をはじめ共著者の先生方に厚く御礼申し上げます。(奥田)

ステージII/IIIの治癒切除可能閉塞性大腸癌に対して、TCT留置術が緊急手術と比較し予後に悪影響を及ぼさないということを報告した世界初の研究結果であり、臨床現場に与えるインパクトは極めて大きいと思います。アクセプトまで非常に長期間の道のりでしたが、奥田先生が最後まで粘り強く頑張ってくれました。これを励みにこれからもどんどんよい研究を継続してください。また、八事日赤の山田先生・春日井市民の平田先生の多大なご協力に深く感謝申し上げます。(志村)

 

A Case of Euthyroid Graves’ Ophthalmopathy in a Patient Sero-Negative for TSH Receptor Autoantibody.

受理日:

2018年5月23日

Authors:

Hotta A, Tanaka T, Kato H, Kakoi S, Shimizu Y, Hasegawa C, Hayakawa A, Yasuda S, Ogawa K, Ito S, Ohguchi H, Yagi T, Koyama H, Kawamura M, Sugitani K, Ogura Y, Joh T and Imaeda K.

雑誌名

Case Reports in Endocrinology. 

コメント

バセドウ病では一般的にはTRAbが陽性であるといわれています。しかし今回、TRAbは陰性でTSAbがわずかに陽性を示し、甲状腺機能亢進を伴わないバセドウ眼症を経験しましたので報告いたしました。症例報告作成にご指導をいただいた田中先生に心より感謝申し上げます。(堀田)

 

Combination Therapy With Intensive Granulocyte and Monocyte Adsorptive Apheresis Plus Ustekinumab in Patients With Refractory Crohn’s Disease.

受理日:

2018年4月3日

Authors:

Tanida S, Mizoshita T, Ozeki K, Katano T, Tanaka M, Nishie H, Shimura T, Okamoto Y, Kubota E, Kataoka H, Joh T.

雑誌名

Ther Apher Dial. 

コメント

活動性のクローン病に対してウステキヌマブ+intensive GMAの有効性を示した世界で初めての報告です。抗IL-12/23抗体(ウステキヌマブ)製剤の効果を上げるため顆粒球除去療法強化療法(intensive GMA)との併用治療を行いました。速やかに寛解に至り、副作用もなく有効な治療オプションと考えます。(谷田)

 

The utility and efficacy of self-expandable metal stents for treating malignant gastric outlet obstructions in patients under best supportive care.

受理日:

2018年4月25日

Authors:

Hori Y, Naitoh I, Hayashi K, Miyabe K, Yoshida M, Fujita Y, Natsume M, Jinno N, Kato A, Nakazawa T, Shimizu S, Hirano A, Okumura F, Ando T, Sano H, Takada H, Togawa S, Joh T.

雑誌名

Supportive Care in Cancer.

コメント

悪性胃十二指腸狭窄に対するBest Supportive Careとしての内視鏡的胃十二指腸ステント留置の有用性と安全性につき報告させていただきました。高齢者で手術や抗癌剤治療が困難な進行癌患者に対して、症状緩和を目的に行うことが近年増えています。つまりそれは、緩和治療の側面もありますが、その有用性や安全性に関してそれに特化した報告はありませんでした。内視鏡的胃十二指腸ステント留置はその高い手技成功率、機能的成功率および低い偶発症より安全かつ有効な治療であると考えられます。Performance Statusが悪い群でも安全に施行できておりますが、処置関連の肺炎は高率で死に至るためその予防が重要です。ご協力いただきました関連病院の先生方に心より御礼申し上げます。(堀)

 

Simultaneous Side-by-Side Bilateral Metal Stent Placement Using a Colonoscope in a Patient with Billroth II Reconstruction.

受理日:

2018年3月19日

Authors:

Hori Y, Naitoh I, Miyabe K, Yoshida M, Kato A, Jinno N, Hayashi K.

雑誌名

Endoscopy.

コメント

非切除肝門部悪性胆道閉塞に対する金属ステント(SEMS)を用いた両葉ドレナージ法としてside-by-side(SBS)法が報告されています。しかしその手技は煩雑で、1本目のSEMS展開後に、2本目のデリバリーの挿入が難しいなどの問題がありました。近年、細径デリバリーを用いたSBS法による同時ステント留置術の簡便性とその高い成功率が報告されていました。一方、術後再建腸管に対するSBS法による同時ステント留置術は使用可能な内視鏡や処置具が限られており報告されていませんでした。今回我々は、術後再建腸管の肝門部胆管癌に対して、世界初のSBS法による同時ステント留置に成功したため報告させていただきました。手技ならびに論文作成にご尽力いただきました先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

 

Refractory gastric antral ulcers without Helicobacter pylori infection and non‑steroidal anti‑inflammatory drugs.

受理日:

2018年2月8日

Authors:

Nishie H, Kataoka H, Kato H, Suzuki T, Ichikawa H, Nojiri Y, Kitagawa M, Inagaki Y, Iwasaki H, Tanaka M, Katano T, Okamoto Y, Ozeki K, Mizoshita T, Shimura T, Kubota E, Tanida S, Joh T.

雑誌名

Clin J Gastroenterol.

コメント

胃潰瘍の多くはピロリ(HP)感染やNSAIDs使用を背景に発症します。しかし、それらの要因がなく難治性で前庭部に好発する潰瘍の報告があります。この稀な胃潰瘍症例を当施設で経験したため、疾患概念を中心に考察し症例報告しました。 論文化にあたり、疾患概念から論文作成までご指導頂きました片岡先生、病理組織標本の作成・評価を頂きました加藤先生をはじめ共著者の先生方に深く感謝致します。(西江)

 

Case of pancreatic metastasis from colon cancer in which cell block using the Trefle® endoscopic scraper enables differential diagnosis from pancreatic cancer.

受理日:

2018年2月4日

Authors:

Kato A, Naitoh I, Kato H, Hayashi K, Miyabe K, Yoshida M, Hori Y, Natsume K, Jinno N, Yanagida T, Takiguchi S, Takahashi S, Joh T.

雑誌名

World J Gastrointest Oncol. 

コメント

悪性胆道狭窄における内視鏡的診断の新しいデバイスとして,Trefle®が近年注目されています.その検体処理にセルブロック法を用いると,よりシンプルかつ効率的に診断できる可能性が考えられ,今回はTrefle®とセルブロック法の組み合わせが診断に寄与した症例について報告しました.当院外科や病理の先生方をはじめ,共同研究者の方々に深く感謝申し上げます。(加藤)

 

Glucagon promotes colon cancer cell growth via regulating AMPK and MAPK pathways .

受理日:

2018年1月31日

Authors:

Yagi T, Kubota E, Koyama H, Tanaka T, Kataoka H, Imaeda K, Joh T.

雑誌名

Oncotarget .

コメント

今回、2型糖尿病の大腸がんリスク要因の一つとしてグルカゴンが関与しているという研究をおこないました。グルカゴンは糖代謝ホルモンの一つですが、癌に対する細胞増殖作用も持っていると報告することができました。当院消化器内科学の先生方をはじめ、ご指導、ご協力していただいた方々に深く感謝申し上げます。(八木) 消化器内科と内分泌・糖尿病内科のコラボレーションによる研究で、糖尿病患者における高グルカゴン血症が、大腸癌罹患リスクの要因である可能性を基礎的な検討により明らかとしました。糖尿病患者における大腸癌の予防や治療への応用が期待できる研究成果を治めることができました。(久保田)

 

Excellent antitumor effects for gastrointestinal cancers using photodynamic therapy with a novel glucose conjugated chlorin e6.

受理日:

2018年1月31日

Authors:

Nishie H, Kataoka H, Yano S, Yamaguchi H, Nomoto A, Tanaka M, Kato A, Shimura T, Mizoshita T, Kubota E, Tanida S, Joh T.

雑誌名

Biochem Biophys Res Commun .

コメント

PDTに使用される光感受性物質について研究を行った論文です。現在臨床使用されている薬剤をはるかに凌ぐ抗腫瘍効果を示すことができました。実験指導から論文作成まで御指導頂きました片岡先生はじめ新薬を合成・提供頂きました多くの先生方に心より感謝申し上げます。(西江)

 

Switching of other dipeptidyl peptidase 4 inhibitors to alogliptin improves glycemic control in Japanese patients with type 2 diabetes mellitus.

受理日:

2018年1月15日

Authors:

Yagi T, Tanaka T, Hayashi Y, Mizuno T, Ogawa K, Koyama H, Imaeda K, Joh T

雑誌名

Nagoya Medical Journal.

コメント

現在、DPP-4阻害薬は2型糖尿病治療の薬剤で広く用いられています。しかし、その効果不十分例も多く存在するため、今回、他のDPP-4阻害薬からアログリプチンへの切り替えによって血糖低下効果が得られるかを検討しました。今後糖尿病治療薬を選択する際の一助になる可能性ができたと思います。論文作成にご指導をいただいた田中先生や症例の集積にご協力いただいた関連病院の先生方に心より感謝申し上げます。(八木)

 

An Autopsy Case of Pulmonary Tumor Thrombotic Microangiopathy Due to Rapidly Progressing Colon Cancer in a Patient with Type 2 Diabetes.

受理日:

2018年1月15日

Authors:

Ohguchi H, Imaeda K, Hotta A, Kakoi S, Yasuda S, Shimizu Y, Hayakawa A, Mishina H, Hasegawa C, Ito S, Ogawa K, Yagi T, Koyama H, Tanaka T, Kato H, Takahashi S, Joh T

雑誌名

Internal Medicine.

コメント

高血糖を契機とした入院患者が、その後急激な呼吸不全を発症し死亡したケースにおいて、剖検によりpulmonary tumor thrombotic microangiopathy (PTTM)を診断しえた症例を報告しました。本症例のインスリン抵抗性が悪性腫瘍の進展を引き起こした可能性、及びIGF1活性化によるapotosis抵抗性の惹起、或いはIGF2活性化による腫瘍増殖などから、腫瘍の急速な進展とPTTM発症に至った可能性について考察しました。本症例の診断から論文に至るまで、実験病態病理学の先生方に多岐にわたりご助力いただきましたことをこの場を持って御礼申し上げます。(大口)

 

Differential diagnosis of cholangiocarcinoma and IgG4-related sclerosing cholangitis by fluorescence in situ hybridization using transpapillary forceps biopsy specimens.

受理日:

2018年1月10日

Authors:

Kato A, Naitoh I, Miyabe K, Hayashi K, Kondo H, Yoshida M, Kato H, Kuno T, Takahashi S, Joh T.

雑誌名

J Hepatobiliary Pancreat Sci.

コメント

胆管癌診断における病理組織学的診断能は未だ不十分であり,特に本邦ではIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)との鑑別が重要とされています.そこで胆管癌の診断能向上のために,経乳頭的胆管生検検体を用いたfluorescence in situ hybridization(FISH)法による新規診断方法の有用性についてIgG4-SCとの鑑別を中心に検討しました.名市大病理の先生方をはじめ,共同研究者の方々に厚く御礼申し上げます.(加藤)

 

The absence of class III β-tubulin is predictive of a favorable response to nab-paclitaxel and gemcitabine in patients with unresectable pancreatic ductal adenocarcinoma.

受理日:

2018年1月6日

Authors:

Kato A, Naiki-Ito A, Naitoh I, Hayashi K, Nakazawa T, Shimizu S, Nishi Y, Okumura F, Inoue T, Takada H, Kondo H, Yoshida M, Takahashi S, Joh T.

雑誌名

Human Pathology.

コメント

ゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法(GnP療法)が切除不能膵癌に対する第一選択薬として使用される機会が増加しています.しかしながら,その効果予測マーカーは未だ同定されていません.他の癌腫においてタキサン系薬剤の耐性に関与すると報告されているclassⅢβ-tubulin(TUBB3)について,今回切除不能膵癌のEUS-FNA検体を用いたTUBB3免疫染色がGnP療法の効果予測因子として有用であるか検討しました.臨床における今後の個別化治療に向けた重要な指標となる可能性を見出すことができたと思います.症例集積にご協力頂いた関連病院の先生方や名市大病理の内木先生をはじめとする共同研究者の先生方に厚く御礼申し上げます.(加藤)