2021年 Accept論文

 

Endoscopic retrograde cholangiopancreatography and intraductal ultrasonography in the diagnosis of autoimmune pancreatitis and IgG4-related sclerosing cholangitis

受理日:

2021年6月10日 

Authors:

Itaru Naitoh, Takahiro Nakazawa

 雑誌名

Journal of Medical Ultrasonics

コメント 自己免疫性膵炎(AIP)及びIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)の診断におけるERCPと胆管腔内超音波検査(IDUS)の役割についてreviewさせて頂きました。(内藤)

 

Classification and diagnostic criteria for IgG4-related sclerosing cholangitis

受理日:

2021年5月30日 

Authors:

Itaru Naitoh, Takahiro Nakazawa 

 雑誌名

Gut and Liver

コメント IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)に関するreviewのお話を頂きましたので、IgG4-SC診断に関する全国多施設データをまとめた最近の論文(Clinical characteristics of immunoglobulin IgG4-related sclerosing cholangitis: Comparison of cases with and without autoimmune pancreatitis in a large cohort. Digestive Liver Disease. 2021)、最近改訂されたIgG4-SC診断基準(Clinical diagnostic criteria for IgG4-related sclerosing cholangitis 2020. J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2021;28:235-242.)を中心にIgG4-SCの分類、診断基準に関してreviewさせて頂きました。(内藤)

 

Irrigation-assisted intraductal ultrasonography with a 3-Fr microcatheter during endoscopic retrograde cholangiography

受理日:

2021年5月5日 

Authors:

Michihiro Yoshida, Itaru Naitoh, Kazuki Hayashi, Makoto Natsume, Yasuki Hori, Akihisa Kato, Hiromi Kataoka 

 雑誌名

Endoscopy

コメント EST後乳頭などで胆道気腫が存在する場合、air障害となり胆管内および胆管壁の精査はIDUSでは困難です。そこで3Frのカテーテルを併用し、胆管内に注水しながらIDUSを行う手技を考案し報告しました。EUSでの消化管腫瘍深達度評価の際に注水するのと同じ発想であり、今後トラブルシューティングの一つとして広まることを期待しています。論文の監修いただいた内藤先生はじめ、本手技の考案から実践に根気強くサポートいただきました共著者およびグループの先生方に深く感謝いたします。(吉田)

 

5-aminolaevulinic acid (5-ALA) accumulates in GIST-T1 cells and photodynamic diagnosis using 5-ALA identifies gastrointestinal stromal tumors (GISTs) in xenograft tumor models

受理日:

2021年3月23日 

Authors:

Makiko Sasaki, Mamoru Tanaka, Hiroshi Ichikawa, Taketo Suzuki, Hirotada Nishie,
Keiji Ozeki, Takaya Shimura, Eiji Kubota, Satoshi Tanida, Hiromi Kataoka

 雑誌名

PLOS ONE

コメント
GISTは一般的な消化管粘膜腫瘍の一つです。この度、現状よりも簡便かつ安全なGISTの診断法の確立を目指し、広く臨床使用されている5-ALAを用いたPDDについて研究および報告させていただきました。
基礎研究につき全くの初心者の私に、実験の基本的手技から研究立案・論文作成まで丁寧にご指導いただきました田中先生をはじめ、ご指導・ご協力いただきました共著者の先生方に心より感謝申し上げます。 (佐々木)
 
基礎研究をすることも、英語で論文を書くことも、初めてのことで困難なこともあったと思います。  大学院生として帰局したときから、「光」の研究に興味をもって、毎日熱心に研究を進めてくれました。 自立性に富み、 自ら問題を発見し、一つ一つ 試行錯誤しながら成果を出し続けたことが今回の論文に結びついたかと思います。おめでとうございます。(田中)

 

Whitish elevated lesion of esophagus

受理日:

2021年4月5日 

Authors:

Katano T, Shimura T, Iwasaki H, Kataoka H

 雑誌名

The Lancet gastroenterology and hepatology

コメント

ESDで切除し得た食道verrucous carcinomaを経験しました。稀な疾患ではありますが、生検の病理組織検査では悪性の診断が得られないことが多いため、内視鏡医が認識しておくべき疾患の一つと考えます。早期の病変の報告例は少なく、印象的な内視鏡像ですので、一度ご覧ください。(片野)

食道ESDにて確定診断・治療を行った稀な食道疣状癌の臨床像を明確に提示してくれました。症例遭遇から論文作成までとても迅速に完結させた片野先生に感服しました。(志村)

Urinary microRNA biomarkers for detecting the presence of esophageal cancer

受理日:

2021年4月5日 

Authors:

Yusuke Okuda, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Shigeki Fukusada, Ruriko Nishigaki, Mika Kitagawa, Takahito Katano, Yasuyuki Okamoto, Tamaki Yamada, Shin-ichi Horike, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Scientific Reports

コメント

食道癌を早期発見できるスクリーニングツールは確立しておらず、今回尿中miRNAによる食道扁平上皮癌と食道腺癌の早期診断バイオマーカーを確立し報告させていただきました。お忙しいなか研究立案から論文作成まで丁寧にご指導いただきました志村先生をはじめ、ご指導・ご協力いただきました共著者の先生方に心より感謝申し上げます。(奥田)

尿中miRNAによる食道癌早期診断バイオマーカーの報告です。奥田先生が大学院生として書き上げた5本目の原著論文であり、とても精力的に頑張ってくれました。これからの益々の活躍に期待しています。(志村)

 

Impact of physiologically shaped pancreatic stent for chronic pancreatitis

受理日:

2021年4月5日 

Authors:

Hori Y, Ichino Y, Naitoh I, Hayashi K, Yoshida M, Natsume M, Jinno N, Kato A, Kachi K, Asano G, Atsuta N, Sahashi H, Kataoka H, and Ohara H

 雑誌名

Scientific Reports

コメント

私たちは、大原弘隆先生(名古屋市立大学医学部附属 西部医療センター 病院長)をはじめとする先生方の偉大な功績を引き継ぎ、多くの慢性膵炎患者さんの診療に携わらせていただいております。慢性膵炎の主膵管狭窄に対し、膵管ステントを留置させていただいておりますが、従来のストレート型膵管ステント(Straight-type pancreatic stent; StPS)は、留置後の偶発症が非常に多いと感じておりました。その理由のひとつが、主膵管が屈曲していることによるステント形状との不一致と推測し、生理的な主膵管の形にそった膵管ステント(Physiologically shaped pancreatic stent; PSPS)の有用性を報告させていただきました。

一緒にデータを拾ってくれて発表してくれたシニアレジデントの市野由華先生、論文作成にあたりご指導いただきました内藤格先生はじめ、すべての先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

 

Potential of Photodynamic Therapy Based on Sugar-Conjugated Photosensitizers

受理日:

2021年2月18日 

Authors:
Hiromi Kataoka   Hirotada Nishie   Mamoru Tanaka   Makiko Sasaki  Akihiro Nomoto   Tomohiro Osaki   Yoshiharu Okamoto   Shigenobu Yano 
 雑誌名

Journal of Clinical Medicine

コメント

Invited Reviewです.14頁の長編です.Figure作成等にご協力いただいた先生に御礼申し上げます.(片岡)

 

Optimal definition of coagulation syndrome after colorectal endoscopic submucosal dissection: a post hoc analysis of randomized controlled trial

受理日:

2021年3月28日 

Authors:

Katano T, Shimura T, Nomura S, Iwai T, Mizuno Y, Yamada T, Ebi M, Hirata Y, Nishie H, Mizushima T, Nojiri Y, Togawa S, Kouguchi H, Shibata S, Hayashi N, Itoh K, Kataoka H

 

 雑誌名

International Journal of Colorectal Disease

コメント

大腸ESD後に疼痛や発熱をきたす凝固症候群(PECS)の病態を反映する最適な定義を検討した論文です。CliPEC試験を通して大腸ESD後に起こり得る偶発症に関する様々な知見を得ることができ、日常臨床においても大変意義のあるものと考えております。本臨床試験に協力いただきましたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。(片野)

過去のRCT:CliPEC試験(Gastrointest Endosc. 2020: 859-867)のサブ解析により、これまで不明確であった大腸ESD後PECSの定義を明確にしました。本試験にご協力いただきました関連施設すべての先生方に感謝申し上げます。(志村)

 

Novel biomarkers of gastrointestinal cancer

受理日:

2021年3月23日 

Authors:

Takaya Shimura

 雑誌名

Cancers

コメント

消化器癌に対するバイオマーカーの特集号のEditorの機会をいただき、Editorialを記載させていただきました。昨年末から投稿募集を開始し、6/30の締め切りまでまだ少し時間がありますため、研究論文をご投稿いただけたらと思います。(志村)

Cancers | Special Issue : Novel Biomarkers of Gastrointestinal Cancer (mdpi.com)

 

Diagnosing Biliary Strictures: Distinguishing IgG4-Related Sclerosing Cholangitis from Cholangiocarcinoma and Primary Sclerosing Cholangitis

受理日:

2021年3月22日 

Authors:

Hori Y, Chari ST, Tsuji Y, Takahashi N, Inoue D, Hart PA, Uehara T, Horibe M, Yamamoto S, Satou A, Zhang L, Notohara K, Naitoh I, Nakazawa T

 雑誌名

Mayo Clinic Proceedings: Innovations, Quality & Outcomes

コメント

IgG4関連疾患は2002年に日本から提唱された疾患概念で、欧米人に比較し罹患率が高いと言われています。そのような背景から、多くの治療指針が日本より提唱されています。この分野は、中沢先生・内藤先生が中心となってお仕事され、ガイドライン作成なども中心的に行っております。IgG4関連疾患は胆管狭窄による黄疸にて治療介入を要することが多く、その胆管像の鑑別のための「中沢分類」(Pancreas 2006)は現在も広く使用されています。その鑑別疾患として、胆管癌とPSC(原発性硬化性胆管炎)があります。その鑑別のための種々モダリティーがありますが、cost-benefitを考えどのような検査処置を行うべきか、そして治療介入のタイミングに関する世界の共通認識の情報はほとんどありません。

 それらを議論するために、日米の消化器内科医、放射線科医、病理医が集まる機会を、共著者の辻喜久教授(札幌医科大学総合診療医学)主導にて2019年私の留学先のMayo Clinic Rochesterにて企画、参加させていただきました。私は、中沢先生・内藤先生のお仕事をプレゼンさせていただき、その有用性を議論してまいりました。ミーティングをまとめ、このように形にできましたこと大変嬉しく思っております。ご尽力いただきましたすべての先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

 

Relationship between immunophenotype and clinicopathological findings for superficial nonampullary duodenal epithelial tumor

受理日:

2021年1月28日 

Authors:

Shigeki Fukusada, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Yusuke Okuda, Takahito Katano, Ruriko Nishigaki,
Takanori Ozeki, Mika Kitagawa, Hirotada Nishie, Mamoru Tanaka, Keiji Ozeki, Eiji Kubota, Satoshi Tanida,
Hiromi Kataoka

 雑誌名

Digestion

コメント

表在性非乳頭部十二指腸腫瘍(SNADET)はその希少性のために、その病態についても未解明な点が多く、治療方針も確立していません。今回、SNADETを免疫染色により胃型、腸型、混合型に分類して臨床所見との関連を検討することで、WOSの存在と腸型形質、またCD10の消失と悪性度に関連があることを報告しました。標本を評価して頂いた岩崎先生、お忙しいなか研究立案から論文作成まで丁寧にご指導いただきました志村先生をはじめ、ご協力いただきました共著者の皆様に心より感謝申し上げます。(福定)

福定先生が大学院生のサブワークとして、ESDなどで切除したSNADETの臨床病理学的に解析し興味深いデータをだしてくれました。これまで苦労して切除し集積してきた貴重な検体を使用したデータですので、とても感慨深いです。ありがとうございました。これからの益々の活躍を期待しています。(志村)

 

Body mass index and γ-glutamyltransferase are associated with serum lactate levels in Japanese diabetic patients under metformin therapy

受理日:

2021年1月18日 

Authors:

平林 真代 / 長谷川 千恵 / 清水 優希 / 栫 昭太 / 藤井 明沙美 / 安田 聡史 / 伊藤 峻介 / 大口 英臣 / 八木 崇志 / 小山 博之 / 赤尾 雅也 / 今枝 憲郎 / 岡山 直司/ 片岡 洋望 / 田中 智洋

 雑誌名

Diabetes Frontier Online

コメント

メトホルミンはグローバルには2型糖尿病治療の第一選択薬として用いられていますが、稀に乳酸アシドーシスの発症に関連する可能性が知られており、使用上には注意が必要です。この研究では、当院通院中の2型糖尿病患者でメトホルミンが処方されている症例を対象に血清乳酸値高値と関連する因子を探索し、体格指数(BMI)と肝機能検査値であるγ-GTPの高値が乳酸値の独立した関連因子であることを明らかにした研究です。5年以上前の研究結果が紆余曲折を経てようやく論文発表に到りました。平林先生の粘り強いご努力に敬意を表します(田中)

 

Milky Ascites With Severe Peritonitis

受理日:

2021年1月19日 

Authors:

Hiroyasu Iwasaki, Takaya Shimura, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Gastroenterology

コメント

乳糜腹水を伴う原因不明の腹膜炎にて紹介され、放射線性膀胱破裂と判明した症例を経験したため報告しました。本症例でも膀胱造影にて漏出を認めておらず、このような疾患があることを念頭に置かなければ診断し得ないため、示唆に富む報告となったと自負しております。実臨床での診断ならびに論文作成につきご指導いただいた志村先生に深く感謝致します。(岩崎)

骨盤内放射線性照射から7年以上経過し発症した遅発性の不全膀胱破裂による腹膜炎症例です。極めて稀な病態であり、本疾患の知識と疑う眼がなければ診断しえない大変貴重な疾患のため、今後の診療の一助になればと報告していただきました。大変難しい症例でしたが、患者さんのためにとても粘り強く診療し、保存的に完治までもっていった岩崎先生の頑張りの賜物です。(志村)

 

Novel and Simple Criteria for Predicting Mortality of Peptic Ulcer Disease

受理日:

2021年1月6日 

Authors:

Hiroyasu Iwasaki, Takaya Shimura, Tomonori Yamada, Ruriko Nishigaki,
Yusuke Okuda, Shigeki Fukusada, Takanori Ozeki, Mika Kitagawa, Takahito Katano,
Mamoru Tanaka, Hirotada Nishie, Keiji Ozeki, Eiji Kubota, Satoshi Tanida, Hiromi
Kataoka

 雑誌名

Internal Medicine

コメント

上部消化管出血による死亡予測のため様々なリスクスコアが開発されていま
すが、因子が多いため算出が煩雑であり、臨床では普及していないのが現状です。そ
こで今回消化性潰瘍症例を用いて、血清アルブミンと脈拍/収縮期血圧比のたった2つ
の因子によるモデルでも、他のスコアシステムより良好もしくは同等に予測が可能で
あることを報告いたしました。ご指導いただいた志村先生、共著の先生方に厚く御礼
申し上げます。(岩崎)
岩崎先生が、胃・十二指腸潰瘍の予後予測のための非常に簡便な指標を見出し、まと
めてくれました。イベントが少ないことから、論文採択では苦労しましたが、日常臨
床ではとても有用な指標であると期待しています。(志村)