2021年 Accept論文

Endoscopic line-attached clipping closure with laparoscopic suturing for duodenal post-ESD defects involving the medial wall

受理日:

2021年8月31日 

Authors:

Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Tomotaka Okubo, Naomi Sugimura, Yusuke Okuda, Takahito Katano, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Endoscopy

コメント

十二指腸ESD後には後穿孔予防のために潰瘍縫縮を行うことが推奨されています。しかしながら、大きな腫瘍のESD後は内視鏡的完全縫縮がしばしば困難です。一方、D-LECSは、より確実に縫縮が可能ですが、膵側の内側病変は縫縮できません。今回、内側から腹側にかけてまたがる半周強の十二指腸ESD後潰瘍を、糸付きクリップ縫縮とD-LECS併用により完全縫縮し、その有用性を動画として報告しました。(志村)

 

Long-term outcomes of nasogastric tube with Gastrografin for adhesive small bowel obstruction

受理日:

2021年8月30日 

Authors:

Hirotada Nishie, Takaya Shimura, Takahito Katano, Tomohiro Iwai, Keisuke Itoh,Masahide Ebi, Yusuke Mizuno, Shozo Togawa, Shunsuke Shibata, Tomonori Yamada, Takashi Mizushima, Yusuke Inagaki, Mika Kitagawa, Yu Nojiri, Yoshito Tanaka, Yasuyuki Okamoto, Sho Matoya, Yoshihito Nagura, Yuki Inagaki, Hiroki Koguchi, Satoshi Ono, Keiji Ozeki, Noriyuki Hayashi, Shuji Takiguchi, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Journal of Gastroenterology and Hepatology

コメント

昨年片野先生らが発表された非絞扼性小腸イレウスに対するNGチューブ+ガストログラフィン(NGT-G)とロングチューブ(LT)を比較した多施設共同ランダム化比較試験長期予後の結果です。昨年の結果から日常臨床でもNGT-Gによるイレウス治療がエビデンスをもって行われていると思いますが、さらに長期予後としてもNGT-GとLTの1年累積手術率、1年累積再発率が変わらないことを示すことができました。御丁寧に論文作成をご指導いただきました志村先生、元論文のデータ提供を頂きました片野先生、追加データの提供に御協力いただきました各施設のすべての皆様に厚く御礼を申し上げます。(西江)

昨年、JGにpublishした、関連病院の先生方と行ったイレウス試験の長期データの結果です。本結果により、癒着性小腸イレウスにおける標準的第一選択治療法としてのNGT-Gの立ち位置がさらに確定したと考えています。医局長として多忙のなか、論文を書き上げていただいた西江先生、おつかれさまでした。また、本試験にご協力いただきました関連病院の諸先生方に改めて感謝申し上げます。(志村)

 

Adrenal Cushing syndrome in a patient with corticosteroid-treated asthma and worsening diabetes mellitus

受理日:

2021年6月24日 

Authors:

Mari Fukuda, Keiko Hamada, Yuki Shimizu, Tomohiro Tanaka

 雑誌名

BMJ Case Report

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副腎皮質ホルモンの過剰により種々の代謝異常をきたすクッシング症候群は、心血管疾患や重篤な感染症のリスクを介して生命予後を悪化させるため、迅速な診断と治療が必要です。難治性の代謝異常を示す患者では、クッシング症候群をはじめ内分泌疾患を積極的に疑うべきですが、気管支喘息や自己免疫疾患に対しステロイド治療を行なっている患者では、内因性のステロイドホルモン過剰の診断に難渋することがあります。私たちはこの度、糖尿病や高血圧など複数の代謝異常の悪化や気管支喘息の寛解を経て、副腎性クッシング症候群と診断し治療しえた一例を報告しました。ご指導頂きました田中先生、清水先生、浜田先生をはじめ、ご協力頂いた全ての先生方に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。(岐阜県立多治見病院 福田真里)

 

福田先生には、臨床実習中に学生として担当した症例について、深い考察とともに症例報告論文としてまとめ上げて頂きました。お疲れ様でした。医学部6年生~卒後1年目の多忙な中での論文執筆に敬意を表するとともに、大成を期待しています。(田中智洋)

 

Practice guideline for lipodystrophy syndromes -clinically important diseases of the Japan Endocrine Society (JES)

受理日:

2021年5月6日 

Authors:

Tomohiro Tanaka, Toru Kusakabe, Ken Ebihara, Megumi Aizawa-Abe, Daisuke Aotani, Tohru Yorifuji, Mari Satoh, Yoshihiro Ogawa, Kazuwa Nakao 

 雑誌名

Endocrine Journal

コメント

本邦における脂肪萎縮症の診療ガイドライン(英語版)が公開されました。日本内分泌学会の臨床重要課題として診断基準・治療指針の作成が行われてきたもので、当教室からは田中と青谷が委員として参加の機会を頂きました。本ガイドラインでは、米国臨床内分泌医会(American College of Clinical Endocrinologists; AACE)のガイドラインとの整合性を考慮しつつ、本邦で世界に先駆けて認められている部分性脂肪萎縮症へのレプチン補充療法について、厚生労働省指定難病としての助成について、2021年6月からのELISA法による血中レプチン濃度測定の保険収載など、日本が世界をリードする先進的取り組みについても記載されています。(田中智洋、青谷大介)

 

Ability of ergonomic timeout to reduce musculoskeletal discomfort related to fluoroscopic endoscopy

受理日:

2021年8月10日 

Authors:

Hori Y, Nagai T, Hayashi K, Izumi H, Yokoyama K, Ebara T

 雑誌名

Endoscopy International Open

コメント

私たち消化器内科医は日々、内視鏡業務をしています。以前から一日の仕事が終わると「疲れた、、肩とか腰が痛いな…」と感じていました。周りを見渡すと同じ悩みを持っている同僚が多いことに気づきました。私たちは日々患者さんの病気を治療するために努力していますが、「医療者の健康は置き去りにされていないか?」と感じ、環境労働衛生学の榎原毅先生との共同研究で、透視下内視鏡治療に従事する医療者の負担実態を明らかにしてその軽減法について提唱しました。私たちの健康なくして、良質な医療は提供できないとのコンセプトのもと引き続きこの研究をすすめさせていただく予定です。研究コンセプトから論文化までご指導いただきました林香月先生、榎原先生はじめすべての先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

 

透視下内視鏡治療に伴うX線防護衣の長時間着用は、医療従事者の筋骨格系症状に影響を与えます。本研究はその解決策の一つとして、practical load-on-the-shoulders releasing technique(PoRT)法と呼ばれる簡単な人間工学対策を導入する効果を検証したものです。このような内視鏡医療労働の人間工学研究で、本研究のようなウエアラブルセンサーデータを用いて効果を検証した報告はほとんど見当たりません。貴重な報告をまとめて頂いた堀先生、また本学医学部3年生の基礎配属の課題として熱意を持って取り組んでくれた永井大誠君に御礼申し上げます。(環境労働衛生学・榎原毅)

 

Endoscopic ultrasound-guided transesophageal drainage for acutemediastinitis caused by pancreatic fistula

受理日:

2021年7月24日 

Authors:

Hori Y, Fukumitsu K, Naitoh I, Onuki T, Hayashi K, Niimi A, Kataoka H

 雑誌名

Respiratory Medicine Case Reports

コメント 縦隔炎の致死率は20-50%と高値です。治療の基本は外科的ドレナージや手術です。膵液漏による縦隔炎はまれで、診断も容易ではありません。今回、EUSで適切に診断し、同時に施行した縦隔ドレナージにて軽快した症例を経験したので報告させていただきました。論文作成にアドバイスいただきました呼吸器内科の福光研介先生、執筆のご指導いただきました内藤格先生をはじめ、すべての先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

縦隔炎は急速に進行し、悪化することがある予後不良疾患です。縦隔炎の原因は頚部の感染が縦隔に波及する降下性壊死性縦隔炎や食道穿孔が比較的多いですが、今回の症例は慢性膵炎によって生じた膵液瘻による炎症が上行性に波及したことが原因と考えられました。通常、重度の縦隔炎に対しては開胸下の縦隔ドレナージが必要になりますが、侵襲が大きく、手術を行ったとしても救命できないこともあります。今回、堀先生をはじめ肝膵内科の先生方に内視鏡的に縦隔ドレナージを行っていただいたことで、開胸下縦隔ドレナージを行わなくても縦隔炎を治療できる可能性や、たとえ開胸下縦隔ドレナージが必要であったとしても手術侵襲を大きく低下させることができる可能性をお示しいただきました。近い将来、開胸下縦隔ドレナージを行う前に内視鏡的縦隔ドレナージを行うことが治療選択肢の一つになる可能性を秘めており、本論文は縦隔炎を診療する呼吸器内科・呼吸器外科医師にとっても大変有意義な報告であると考えます。この度はご指導いただき、誠にありがとうございました。(福光)

 

Anti-allergic drug suppressed pancreatic carcinogenesis via down-regulation ofcellular proliferation

受理日:

2021年7月9日 

Authors:

Kenta Kachi, Hiroyuki Kato, Aya Naiki-Ito, Masayuki Komura, Aya Nagano-Matsuo, Itaru, Naitoh,                 Kazuki Hayashi, Hiromi Kataoka, Shingo Inaguma, Satoru Takahashi

 雑誌名

International Journal of Molecular Sciences

コメント

膵癌は予後不良な悪性疾患であり、膵癌の予防という観点からの研究は重要であります。今回、抗アレルギー薬の膵発癌に対する化学予防効果を検討し、Drug repositioning(既存の薬剤を新たな疾患の治療薬として使用する戦略)として応用できる可能性を模索しました。

本研究の結果より、抗アレルギー薬として広く使用されているモンテルカストは細胞増殖抑制を惹起し、最終的に膵発癌を制御すると考えられ、膵癌に対する化学予防候補薬となる可能性が示唆されました。実験から論文作成までご指導いただきました実験病態病理学の髙橋先生、稲熊先生をはじめ、御協力いただきました共著者およびグループの先生方に深く御礼申し上げます。(加地)

抗アレルギー剤を服用している患者に膵臓癌が少ないという疫学データをもとに、ハムスターを用いた膵がんモデル、および膵臓癌細胞株を用いた実験系により、そのメカニズムを明らかにした論文です。粘り強く、研究に取り組んで得られた貴重なデータと考えております。今後のさらなる活躍を期待しております。(実験病態病理学、東部医療センター病理診断科 稲熊真悟教授)

 

 

Endoscopic submucosal dissection followed by laparoscopic collection of a giant duodenal lipoma causing repeated pancreatitis

受理日:

2021年6月21日 

Authors:

Takaya Shimura, Tomotaka Okubo, Yusuke Okuda, Hiroyasu Iwasaki, Takahito Katano, Akihisa Kato, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Endoscopy

コメント

十二指腸の巨大脂肪腫のESD例は過去に一例みとめるのみですが、腫瘍の一括切除・回収がなされていないことが問題でした。今回、繰り返す膵炎の原因と考えられ、十二指腸乳頭近傍から発生する約6㎝の巨大脂肪腫を、ESDにより内視鏡的に一括切除することに成功し、切除した腫瘍を内視鏡的に空腸まで運び、腹腔鏡下に回収することにより、低侵襲治療を完遂しました。大変有用な方法であり動画報告しました。(志村)

 

Endoscopic retrograde cholangiopancreatography and intraductal ultrasonography in the diagnosis of autoimmune pancreatitis and IgG4-related sclerosing cholangitis

受理日:

2021年6月10日 

Authors:

Itaru Naitoh, Takahiro Nakazawa

 雑誌名

Journal of Medical Ultrasonics

コメント 自己免疫性膵炎(AIP)及びIgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)の診断におけるERCPと胆管腔内超音波検査(IDUS)の役割についてreviewさせて頂きました。(内藤)

 

Classification and diagnostic criteria for IgG4-related sclerosing cholangitis

受理日:

2021年5月30日 

Authors:

Itaru Naitoh, Takahiro Nakazawa 

 雑誌名

Gut and Liver

コメント IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)に関するreviewのお話を頂きましたので、IgG4-SC診断に関する全国多施設データをまとめた最近の論文(Clinical characteristics of immunoglobulin IgG4-related sclerosing cholangitis: Comparison of cases with and without autoimmune pancreatitis in a large cohort. Digestive Liver Disease. 2021)、最近改訂されたIgG4-SC診断基準(Clinical diagnostic criteria for IgG4-related sclerosing cholangitis 2020. J Hepatobiliary Pancreat Sci. 2021;28:235-242.)を中心にIgG4-SCの分類、診断基準に関してreviewさせて頂きました。(内藤)

 

Irrigation-assisted intraductal ultrasonography with a 3-Fr microcatheter during endoscopic retrograde cholangiography

受理日:

2021年5月5日 

Authors:

Michihiro Yoshida, Itaru Naitoh, Kazuki Hayashi, Makoto Natsume, Yasuki Hori, Akihisa Kato, Hiromi Kataoka 

 雑誌名

Endoscopy

コメント EST後乳頭などで胆道気腫が存在する場合、air障害となり胆管内および胆管壁の精査はIDUSでは困難です。そこで3Frのカテーテルを併用し、胆管内に注水しながらIDUSを行う手技を考案し報告しました。EUSでの消化管腫瘍深達度評価の際に注水するのと同じ発想であり、今後トラブルシューティングの一つとして広まることを期待しています。論文の監修いただいた内藤先生はじめ、本手技の考案から実践に根気強くサポートいただきました共著者およびグループの先生方に深く感謝いたします。(吉田)

 

5-aminolaevulinic acid (5-ALA) accumulates in GIST-T1 cells and photodynamic diagnosis using 5-ALA identifies gastrointestinal stromal tumors (GISTs) in xenograft tumor models

受理日:

2021年3月23日 

Authors:

Makiko Sasaki, Mamoru Tanaka, Hiroshi Ichikawa, Taketo Suzuki, Hirotada Nishie,
Keiji Ozeki, Takaya Shimura, Eiji Kubota, Satoshi Tanida, Hiromi Kataoka

 雑誌名

PLOS ONE

コメント
GISTは一般的な消化管粘膜腫瘍の一つです。この度、現状よりも簡便かつ安全なGISTの診断法の確立を目指し、広く臨床使用されている5-ALAを用いたPDDについて研究および報告させていただきました。
基礎研究につき全くの初心者の私に、実験の基本的手技から研究立案・論文作成まで丁寧にご指導いただきました田中先生をはじめ、ご指導・ご協力いただきました共著者の先生方に心より感謝申し上げます。 (佐々木)
 
基礎研究をすることも、英語で論文を書くことも、初めてのことで困難なこともあったと思います。  大学院生として帰局したときから、「光」の研究に興味をもって、毎日熱心に研究を進めてくれました。 自立性に富み、 自ら問題を発見し、一つ一つ 試行錯誤しながら成果を出し続けたことが今回の論文に結びついたかと思います。おめでとうございます。(田中)

 

Whitish elevated lesion of esophagus

受理日:

2021年4月5日 

Authors:

Katano T, Shimura T, Iwasaki H, Kataoka H

 雑誌名

The Lancet gastroenterology and hepatology

コメント

ESDで切除し得た食道verrucous carcinomaを経験しました。稀な疾患ではありますが、生検の病理組織検査では悪性の診断が得られないことが多いため、内視鏡医が認識しておくべき疾患の一つと考えます。早期の病変の報告例は少なく、印象的な内視鏡像ですので、一度ご覧ください。(片野)

食道ESDにて確定診断・治療を行った稀な食道疣状癌の臨床像を明確に提示してくれました。症例遭遇から論文作成までとても迅速に完結させた片野先生に感服しました。(志村)

Urinary microRNA biomarkers for detecting the presence of esophageal cancer

受理日:

2021年4月5日 

Authors:

Yusuke Okuda, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Shigeki Fukusada, Ruriko Nishigaki, Mika Kitagawa, Takahito Katano, Yasuyuki Okamoto, Tamaki Yamada, Shin-ichi Horike, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Scientific Reports

コメント

食道癌を早期発見できるスクリーニングツールは確立しておらず、今回尿中miRNAによる食道扁平上皮癌と食道腺癌の早期診断バイオマーカーを確立し報告させていただきました。お忙しいなか研究立案から論文作成まで丁寧にご指導いただきました志村先生をはじめ、ご指導・ご協力いただきました共著者の先生方に心より感謝申し上げます。(奥田)

尿中miRNAによる食道癌早期診断バイオマーカーの報告です。奥田先生が大学院生として書き上げた5本目の原著論文であり、とても精力的に頑張ってくれました。これからの益々の活躍に期待しています。(志村)

 

Impact of physiologically shaped pancreatic stent for chronic pancreatitis

受理日:

2021年4月5日 

Authors:

Hori Y, Ichino Y, Naitoh I, Hayashi K, Yoshida M, Natsume M, Jinno N, Kato A, Kachi K, Asano G, Atsuta N, Sahashi H, Kataoka H, and Ohara H

 雑誌名

Scientific Reports

コメント

私たちは、大原弘隆先生(名古屋市立大学医学部附属 西部医療センター 病院長)をはじめとする先生方の偉大な功績を引き継ぎ、多くの慢性膵炎患者さんの診療に携わらせていただいております。慢性膵炎の主膵管狭窄に対し、膵管ステントを留置させていただいておりますが、従来のストレート型膵管ステント(Straight-type pancreatic stent; StPS)は、留置後の偶発症が非常に多いと感じておりました。その理由のひとつが、主膵管が屈曲していることによるステント形状との不一致と推測し、生理的な主膵管の形にそった膵管ステント(Physiologically shaped pancreatic stent; PSPS)の有用性を報告させていただきました。

一緒にデータを拾ってくれて発表してくれたシニアレジデントの市野由華先生、論文作成にあたりご指導いただきました内藤格先生はじめ、すべての先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

 

Potential of Photodynamic Therapy Based on Sugar-Conjugated Photosensitizers

受理日:

2021年2月18日 

Authors:
Hiromi Kataoka   Hirotada Nishie   Mamoru Tanaka   Makiko Sasaki  Akihiro Nomoto   Tomohiro Osaki   Yoshiharu Okamoto   Shigenobu Yano 
 雑誌名

Journal of Clinical Medicine

コメント

Invited Reviewです.14頁の長編です.Figure作成等にご協力いただいた先生に御礼申し上げます.(片岡)

 

Optimal definition of coagulation syndrome after colorectal endoscopic submucosal dissection: a post hoc analysis of randomized controlled trial

受理日:

2021年3月28日 

Authors:

Katano T, Shimura T, Nomura S, Iwai T, Mizuno Y, Yamada T, Ebi M, Hirata Y, Nishie H, Mizushima T, Nojiri Y, Togawa S, Kouguchi H, Shibata S, Hayashi N, Itoh K, Kataoka H

 

 雑誌名

International Journal of Colorectal Disease

コメント

大腸ESD後に疼痛や発熱をきたす凝固症候群(PECS)の病態を反映する最適な定義を検討した論文です。CliPEC試験を通して大腸ESD後に起こり得る偶発症に関する様々な知見を得ることができ、日常臨床においても大変意義のあるものと考えております。本臨床試験に協力いただきましたすべての皆様に厚く御礼申し上げます。(片野)

過去のRCT:CliPEC試験(Gastrointest Endosc. 2020: 859-867)のサブ解析により、これまで不明確であった大腸ESD後PECSの定義を明確にしました。本試験にご協力いただきました関連施設すべての先生方に感謝申し上げます。(志村)

 

Novel biomarkers of gastrointestinal cancer

受理日:

2021年3月23日 

Authors:

Takaya Shimura

 雑誌名

Cancers

コメント

消化器癌に対するバイオマーカーの特集号のEditorの機会をいただき、Editorialを記載させていただきました。昨年末から投稿募集を開始し、6/30の締め切りまでまだ少し時間がありますため、研究論文をご投稿いただけたらと思います。(志村)

Cancers | Special Issue : Novel Biomarkers of Gastrointestinal Cancer (mdpi.com)

 

Diagnosing Biliary Strictures: Distinguishing IgG4-Related Sclerosing Cholangitis from Cholangiocarcinoma and Primary Sclerosing Cholangitis

受理日:

2021年3月22日 

Authors:

Hori Y, Chari ST, Tsuji Y, Takahashi N, Inoue D, Hart PA, Uehara T, Horibe M, Yamamoto S, Satou A, Zhang L, Notohara K, Naitoh I, Nakazawa T

 雑誌名

Mayo Clinic Proceedings: Innovations, Quality & Outcomes

コメント

IgG4関連疾患は2002年に日本から提唱された疾患概念で、欧米人に比較し罹患率が高いと言われています。そのような背景から、多くの治療指針が日本より提唱されています。この分野は、中沢先生・内藤先生が中心となってお仕事され、ガイドライン作成なども中心的に行っております。IgG4関連疾患は胆管狭窄による黄疸にて治療介入を要することが多く、その胆管像の鑑別のための「中沢分類」(Pancreas 2006)は現在も広く使用されています。その鑑別疾患として、胆管癌とPSC(原発性硬化性胆管炎)があります。その鑑別のための種々モダリティーがありますが、cost-benefitを考えどのような検査処置を行うべきか、そして治療介入のタイミングに関する世界の共通認識の情報はほとんどありません。

 それらを議論するために、日米の消化器内科医、放射線科医、病理医が集まる機会を、共著者の辻喜久教授(札幌医科大学総合診療医学)主導にて2019年私の留学先のMayo Clinic Rochesterにて企画、参加させていただきました。私は、中沢先生・内藤先生のお仕事をプレゼンさせていただき、その有用性を議論してまいりました。ミーティングをまとめ、このように形にできましたこと大変嬉しく思っております。ご尽力いただきましたすべての先生方に厚く御礼申し上げます。(堀)

 

Relationship between immunophenotype and clinicopathological findings for superficial nonampullary duodenal epithelial tumor

受理日:

2021年1月28日 

Authors:

Shigeki Fukusada, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Yusuke Okuda, Takahito Katano, Ruriko Nishigaki,
Takanori Ozeki, Mika Kitagawa, Hirotada Nishie, Mamoru Tanaka, Keiji Ozeki, Eiji Kubota, Satoshi Tanida,
Hiromi Kataoka

 雑誌名

Digestion

コメント

表在性非乳頭部十二指腸腫瘍(SNADET)はその希少性のために、その病態についても未解明な点が多く、治療方針も確立していません。今回、SNADETを免疫染色により胃型、腸型、混合型に分類して臨床所見との関連を検討することで、WOSの存在と腸型形質、またCD10の消失と悪性度に関連があることを報告しました。標本を評価して頂いた岩崎先生、お忙しいなか研究立案から論文作成まで丁寧にご指導いただきました志村先生をはじめ、ご協力いただきました共著者の皆様に心より感謝申し上げます。(福定)

福定先生が大学院生のサブワークとして、ESDなどで切除したSNADETの臨床病理学的に解析し興味深いデータをだしてくれました。これまで苦労して切除し集積してきた貴重な検体を使用したデータですので、とても感慨深いです。ありがとうございました。これからの益々の活躍を期待しています。(志村)

 

Body mass index and γ-glutamyltransferase are associated with serum lactate levels in Japanese diabetic patients under metformin therapy

受理日:

2021年1月18日 

Authors:

平林 真代 / 長谷川 千恵 / 清水 優希 / 栫 昭太 / 藤井 明沙美 / 安田 聡史 / 伊藤 峻介 / 大口 英臣 / 八木 崇志 / 小山 博之 / 赤尾 雅也 / 今枝 憲郎 / 岡山 直司/ 片岡 洋望 / 田中 智洋

 雑誌名

Diabetes Frontier Online

コメント

メトホルミンはグローバルには2型糖尿病治療の第一選択薬として用いられていますが、稀に乳酸アシドーシスの発症に関連する可能性が知られており、使用上には注意が必要です。この研究では、当院通院中の2型糖尿病患者でメトホルミンが処方されている症例を対象に血清乳酸値高値と関連する因子を探索し、体格指数(BMI)と肝機能検査値であるγ-GTPの高値が乳酸値の独立した関連因子であることを明らかにした研究です。5年以上前の研究結果が紆余曲折を経てようやく論文発表に到りました。平林先生の粘り強いご努力に敬意を表します(田中)

 

Milky Ascites With Severe Peritonitis

受理日:

2021年1月19日 

Authors:

Hiroyasu Iwasaki, Takaya Shimura, Hiromi Kataoka

 雑誌名

Gastroenterology

コメント

乳糜腹水を伴う原因不明の腹膜炎にて紹介され、放射線性膀胱破裂と判明した症例を経験したため報告しました。本症例でも膀胱造影にて漏出を認めておらず、このような疾患があることを念頭に置かなければ診断し得ないため、示唆に富む報告となったと自負しております。実臨床での診断ならびに論文作成につきご指導いただいた志村先生に深く感謝致します。(岩崎)

骨盤内放射線性照射から7年以上経過し発症した遅発性の不全膀胱破裂による腹膜炎症例です。極めて稀な病態であり、本疾患の知識と疑う眼がなければ診断しえない大変貴重な疾患のため、今後の診療の一助になればと報告していただきました。大変難しい症例でしたが、患者さんのためにとても粘り強く診療し、保存的に完治までもっていった岩崎先生の頑張りの賜物です。(志村)

 

Novel and Simple Criteria for Predicting Mortality of Peptic Ulcer Disease

受理日:

2021年1月6日 

Authors:

Hiroyasu Iwasaki, Takaya Shimura, Tomonori Yamada, Ruriko Nishigaki,
Yusuke Okuda, Shigeki Fukusada, Takanori Ozeki, Mika Kitagawa, Takahito Katano,
Mamoru Tanaka, Hirotada Nishie, Keiji Ozeki, Eiji Kubota, Satoshi Tanida, Hiromi
Kataoka

 雑誌名

Internal Medicine

コメント

上部消化管出血による死亡予測のため様々なリスクスコアが開発されていま
すが、因子が多いため算出が煩雑であり、臨床では普及していないのが現状です。そ
こで今回消化性潰瘍症例を用いて、血清アルブミンと脈拍/収縮期血圧比のたった2つ
の因子によるモデルでも、他のスコアシステムより良好もしくは同等に予測が可能で
あることを報告いたしました。ご指導いただいた志村先生、共著の先生方に厚く御礼
申し上げます。(岩崎)
岩崎先生が、胃・十二指腸潰瘍の予後予測のための非常に簡便な指標を見出し、まと
めてくれました。イベントが少ないことから、論文採択では苦労しましたが、日常臨
床ではとても有用な指標であると期待しています。(志村)