2020年 Accept論文

 

Incidental Ectopic Posterior Pituitary in an Adult

受理日:

2020年5月7日

Authors:

Tomohiro Tanaka, Hiroyuki Koyama, Daisuke Aotani, Hirotaka Ohara

 雑誌名

BMJ Case Reports

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一過性の頭痛の原因検索のための頭部CT検査で、視交叉背側の占拠性病変として発見された異所性下垂体後葉の症例報告です。MRIでは下垂体柄が同定できませんでしたが、前葉・後葉機能はいずれも正常に保持されており、下垂体門脈血流は保たれているものと考えられました。下垂体機能障害を伴わない異所性下垂体後葉は珍しいものと考えられ、その存在の周知のため報告しました。(田中)

Omental adipocytes promote peritoneal metastasis of gastric cancer through the CXCL2-VEGFA axis

受理日:

2020年4月29日

Authors:

Makoto Natsume, Takaya Shimura, Hiroyasu Iwasaki, Yusuke Okuda, Kazuki Hayashi, Satoru Takahashi,
Hiromi Kataoka

 雑誌名

British Journal of Cancer

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胃癌の腹膜転移への進展に、脂肪細胞である大網が関与するのではないかと推測し、大学院でのメイン実
験として行ってきました。各種実験結果より、大網脂肪組織がCXCL2-VEGFA axisを介して、胃癌細胞増
殖・浸潤・血管新生能を促進し、腹膜転移を誘発することを見出し報告させていただきました。なんとか
やり遂げることができて大変嬉しく思います。お忙しい中、御丁寧に御指導くださいました志村先生はじ
め、御協力いただきました共著者の皆様と胆膵グループの皆様に心より感謝申し上げます。(夏目)

「なぜ胃癌に腹膜転移が多いのか?という謎」のメカニズムの一因として、大網中の脂肪細胞が微小環境
として重要な役割を果たすことを多角的に証明してくれました。夏目先生が大学院生として、とても多く
の実験を根気よくやり遂げ、今後のわれわれの研究の礎となる大変重要なデータをだしてくれました。お
めでとうございます、そして、おつかれさまでした。(志村)

 

Pemafibrate, a selective PPARα modulator, and fenofibrate suppress microglial activation through distinct PPARα and SIRT1-dependent pathways.

受理日:

2020年1月21日

Authors:

Ogawa K, Yagi T, Guo T, Takeda K, Ohguchi H, Koyama H, Aotani D, Imaeda K,  Kataoka H, Tanaka T

 雑誌名

Biochemical and Biophysical Research Communications

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近年、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の上流には、マイクログリアの活性化によるNeuroinflammationが存在することに注目が集まっています。フィブラート系のPPARαリガンドは脂質異常症治療薬として日常臨床で使用されますが、抗炎症効果を併せ持つことが報告されています。新規脂質異常症治療薬、選択的PPARαモジュレーター、ペマフィブラートによる抗炎症効果と作用機序を解析し、従来のフィブラート薬とは異なるメカニズムを介することを発見しました。ご指導頂きました田中先生をはじめ、ご協力頂いた方々に深く感謝申し上げます。(小川)

 

糖尿病や肥満症における脂肪組織や脳食欲中枢における軽度慢性炎症の病因論的意義が確立されつつあります。小川先生はマイクログリア細胞株を用いた根気強い研究により、フィブラート系の脂質異常症治療薬による炎症抑制機序の一端を解明しました。本研究の成果は、イムノメタボリズムという新学問領域に足跡を残すものであるとともに、「炎症を標的とした代謝疾患治療」という新しい創薬パラダイムに繋がることが期待されます。(田中智)