2020年 Accept論文

Pemafibrate, a selective PPARα modulator, and fenofibrate suppress microglial activation through distinct PPARα and SIRT1-dependent pathways.

受理日:

2020年1月21日

Authors:

Ogawa K, Yagi T, Guo T, Takeda K, Ohguchi H, Koyama H, Aotani D, Imaeda K,  Kataoka H, Tanaka T

 雑誌名

Biochemical and Biophysical Research Communications

コメント

近年、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の上流には、マイクログリアの活性化によるNeuroinflammationが存在することに注目が集まっています。フィブラート系のPPARαリガンドは脂質異常症治療薬として日常臨床で使用されますが、抗炎症効果を併せ持つことが報告されています。新規脂質異常症治療薬、選択的PPARαモジュレーター、ペマフィブラートによる抗炎症効果と作用機序を解析し、従来のフィブラート薬とは異なるメカニズムを介することを発見しました。ご指導頂きました田中先生をはじめ、ご協力頂いた方々に深く感謝申し上げます。(小川)

 

糖尿病や肥満症における脂肪組織や脳食欲中枢における軽度慢性炎症の病因論的意義が確立されつつあります。小川先生はマイクログリア細胞株を用いた根気強い研究により、フィブラート系の脂質異常症治療薬による炎症抑制機序の一端を解明しました。本研究の成果は、イムノメタボリズムという新学問領域に足跡を残すものであるとともに、「炎症を標的とした代謝疾患治療」という新しい創薬パラダイムに繋がることが期待されます。(田中智)